デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)は、1999年の発足以来、20年以上にわたり、早稲田大学とICT関連企業が協働し、教育分野の先端的な産学連携共同体として、多くの実績を積み上げてまいりました。
発足以来、オンデマンド授業、CCDL(Cross-Cultural Distance Learning)など、数々の教育プログラムを開発してまいりました。第7次DCC(2018年度~2020年度)では、早稲田大学が 「Waseda Vision 150」 で掲げる理想のうち、「グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築」 「教育と学修内容の公開」 「対話型、問題発見・解決型授業への移行」の実現をより確かなものにするため、ICTを活用した教育の開発と定着を図り、「オンリーワングローバル」人材の育成を目指しました。
第8次DCC(2021年度~2023年度)では、これまでのDCCの活動の中で築いてまいりました基盤やノウハウを継承しながら、「産学共創によるニューノーマル時代の大学DX推進~未来を切り拓くスマートキャンパス構想~」をテーマに、With/Postコロナ時代における教育環境の整備を行いました。
DCCによって大学と企業が有機的に連携することにより、企業の先端的なICT機器の大学への導入ならびにその実証実験(P/D)、そして、その結果の企業へのフィードバックならびに更なる改善施策検討(C/A)というPDCAサイクルが実施され、それによって大学の教育環境の向上に繋げるといったより良い循環を生み出すことが可能となっています。
2024年度からの第9次DCC(~2026年度)におきましては、「未来志向のダイバーシティキャンパス~多様な学生が世界で活躍できる学びの実現に向けて~」をテーマとして、以下3つを柱とした活動を行います。
- 1.多様な学び方を実現するシームレスな学習環境整備
- 2.「学生に寄り添い、学生の成長を促す」ウェルビーイング環境の推進
- 3.世界で輝く多彩な発信力の醸成
具体的には、コロナを期に大きく変わった教育環境をふまえて、教室デザインを含んだ次世代型教室の整備や授業ツールの整備、さらには教室にとらわれないキャンパス全体での学びの環境の整備、また、大学における生成系AIの活用方法の検討などに取り組みます。
このように新しい可能性を秘め、時代の先駆けとなるプロジェクトを展開するにあたり、ぜひともICT関連企業の皆様にお力添えいただき、チャレンジングな取り組みを共に進めていけましたら幸いに存じます。